この日、リヒテンシュタイン乗り上げ事件がおきました。
やっとの思いでホテルを見つけ、チェックインも済ませたところ、
パスポートが見つかりません。
ここまでの道中で車にいる時に、パスポートをスーツケースから出したような気がする。
実際、国境か何かの時に、
高速道路の料金所的なものを見つけたから、
「パスポートを見せるかもしれない」と、準備したという記憶がありマス。
じゃあ車の中で落としたんだろうね。
という事で、奥さんを部屋に残し、駐車場へと戻ります。
車に戻り、シートの下、トランクの中、後部座席のあちこち、
必死になって探しますが、見つかりません。
悪い事はさらに続きます。
イカしたオーストリアンのおっちゃんが、僕のところに近づいてきます。
「オポポポポポ、ペペペペペペ、プピー!」
言葉は分かりませんでしたが、
目線やジェスチャーですぐにわかりました。
車のライトが点きっぱなし。
おおう、危ない危ない、バッテリーあがったらシャレにならんかった。
ありがとう、おっちゃん。
運転席にもどり、ライトを消そうと、
ハンドル横のライトの棒(名前知らん)をエイっとひねります。
表記はOFF。
つまり、本来ライトは消えてる状態なのですが、
何らかの影響で、ライトが点きっぱなしになってます。しかも左だけ。
何でだろう。
何かやったっけ?
やりました。
盛大にやらかしました。
そうです、リヒテンシュタイン乗り上げ事件です。
『相棒の裏側と歩道のフチが擦れた音がしました。』
(【 無職旅行-17 】リヒテンシュタイン乗り上げ事件 より抜粋)
あの時かー!!
裏側を擦った時に何か起きたのかー。
でもこのままじゃ、明日からの旅が危ない。
そう思い、色々試してみました。
無駄にエンジンをかけてみる。
無駄にハイビームにしてみる。
無駄にライトのスイッチをカチカチしてみる。
無駄に駐車場の中を走ってみる。
どれもダメでした。
どうしよう。
部屋で待ってる奥さんも、帰りが遅いと心配するな。
そう思い、エンジンを切り、運転席を後にしました。
鍵を閉めようと、車のキーのリモコンを車の方に体ごと向けました。
ラ・イ・ト・キ・レ・テ・ル
んだよー!いままでの焦りや不安は何だったんだよー!
と思いましたが、事なきを得たので、良しとしました。
部屋に戻り、これまでの顛末とパスポートはなかった事を報告し、
もう一度だけ、スーツケースを探すと、普通に見つかりました。
パスポートと車のライトには、ただ踊らされただけでしたが、
何ともなくてよかったです。
このアクシデント続きの1日はもう少し続きます。
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